- 30代
- 出身地:伊豆
- ホームポイント:入田浜
- サーフィン歴:18年
- ラウンドノーズクワッドボードサイズ: 6’0″×18 5/8 ×2 1/4
(183cm × 47.3cm × 5.7cm) Shaped by Rick Rock
ROUND NOSE QUAD (RNQ ラウンドノーズクワッド)を選択した理由
ツインフィッシュに乗ることで新たなサーフィンの楽しさと奥深さに目覚めた2年間。 それまで乗り続けていたスラスターにはほぼ触ることすらなく、ツインをメインボードとしてサーフィンを、初心に帰って心の底から楽しんでいました。 ツイン独特のクルーズ感に乗り慣れてくると更なる楽しみを求めるようになり、天の邪鬼な私はまたボードの選択に悩むことになりました・・・。
そんな時、ツインの時と同様のものすごい良いタイミングで直人プロより「RNQ」の提案があり、当然私は迷うことなくオーダーを入れてしまったワケであります・・・。 で、最初にオーダーしたボードは、とても調子の良かった「ツイン」のテンプレートをほぼ変えることなくオーダー致しました・・・・・。
ツインとの違い・・・
待ち望んでいたボードがやっと届き、子供の時に戻ったような感覚でワクワクしながら初めてのQUADとの対面・・・。 テンプレート(長さ、幅、厚み)はあまり変えてはいないのに、出来上がったボードはツインのアウトラインよりややシャープというか、少しスリムになっていました。 よく見るとそのスリムに見える謎はテイル形状にあって、そのテイルはツインのレトロな「フィッシュ」テイルとは少し違い、「スワローテイル」。 その為、ボードのセンター辺りからのアウトラインの落とし方がツインのそれよりも断然スマートになっていて、その絶妙なバランスの美しい姿に私はメロメロになりました・・・。 そして更にボトムには、当たり前なんですがフィンBOXが4つあり、サーフィンを15年以上やっている中で生まれて初めて付けた4枚フィンのQUADの何とも言えない素晴らしい美しさに、まだ実際に波に乗ってないうちから、この三十も半ばを過ぎたオッサンは完全にKOされてしまいました・・・。(笑)
そして重要な乗り心地の違いなんですが、パッと見はツインと似たような形状のボードであるのに、その乗り心地は肌で「水」と「お湯」の違いが解るのと同じように、全くの別物のボードであることが解りました。 先ず、ツインの時に感じていた波のタイトなセクションでの「不安感」のようなものが全く無く、ボトムからトップにかけての上がりの加速度に断然の違いを感じました。 特に、サイズがありホローな波ではツインの場合、絶妙なレールの入れ具合を気にしていましたが、このQUADはそんなことを全く気にすることなくおもいっきりレールを入れる事が出来、更には波のトップの際どい処でのアプローチや、スープアプローチに対しては面白いほどルースしてくれます。 当然私はこの新しい乗り心地に、身も心もハマってしまったのです・・・・・。
最強のボード R-TYPE COMPOSITE ROUND NOSE QUAD !
ツインよりタイトに攻めることが出来、更には小さい波でもツインのようにおもいっきり楽しむことが出来るRNQ。すっかりRNQの虜となってしまった私は、ボードタイプは同じでもボードの素材をまるで違うアプローチを施してある「R-TYPE COMPOSITE(詳しくはNARAI SURFBOARDSのページをご覧下さい)」なるコンセプトで2本目のRNQをオーダーしてしまいました・・・。
この「R-TYPE COMPOSITE」のRNQは、まさしく私が今まで乗ってきた数十本のボードの中でも最高にして最強のボードであることは間違いないと、自信を持って言える程のすぐれものの素晴らしいボードです。 最初に作ったポリエスタータイプのRNQよりも幅と厚みを少しだけスマートにしただけなのに、初めて腕に抱えた時のあの軽量感と斬新さは今までのどのサーフボードでも全く感じることがなかった感覚です。 そのアウトラインの素晴らしさはもちろん、パラボリックレール独自のそのレール形状がなんとも云えず、しばらく見惚れてしまうほど美しい仕上がりに乗る前の期待感は表現出来ないくらいのものでした。
で、実際に波に乗っての感想は、ポリエスタータイプのものと比べるとその動きは驚くほどスピーディーでクイック。これはレール部分がストリンガーとなっているパラボリック独自の特長なのか、適度な硬さとしなやかさに加えしなりの戻りの早さが尋常では無いのか、同じタイプのポリエスターボードと比べるとボードの取り回しが極端に楽になったほどクイックな動きをしてくれました。 なので、よりタイトな波をアグレッシブに攻めることが可能になり、ある程度のサイズのある波ではびっくりするくらいのスピード感を得ることが出来るボトムターンを体験できました。
小さい波での乗り心地が売りのように思われているRNQですが、私が感じたこの「R-TYPE RNQ」の本当の魅力は、ある程度のサイズとパワーのある波で本当の楽しさを体験することが出来ると思います。 何故なら、掘れたタイトな場所でのボードコントロール性能が抜群に良いからなのです。 私のボードはラウンドノーズタイプですが、それでさえよりタイトに攻めることが可能になったワケなので、ノーズ幅が従来のショートボードタイプ(ティアドロップタイプ)のボードであればその動きの違いはよりはっきりするのではないのでしょうか?
更に「スラスター」と比べると、「スラスター」独自の「軸」を中心とした動きよりも「QUAD」はレールをフルに使ったターンの中での威力が魅力なので、「スラスター」に乗り慣れて「QUAD」に違和感のようなものを感じる方は、「スラスター」の「軸」を中心とした取回しし易い動きに慣れてしまったからではないかと私は思います。 逆に言えばレールを使ったターンが苦手な方には、レールを使った動きを習得し、レベルUPを目指す為にはこの上ないウェポンになると感じました。
そして、ポリエスターのボードと比べてよりタイトに攻めることが出来るもう一つの理由に、PVCシートとエポキシ樹脂の組み合わせによってフットマークすら付き難くなった丈夫さがより気分をアグレッシブにさせ、更に波を攻めることが可能になったことも特筆すべき理由の一つです・・・。
最後に・・・
私は歳相応に体系的にも普通に「おっさん体系」であるため、哀しいかな全く落ちようともしてくれない余分な体重もあり、そして当たり前に日常生活の中では仕事と家庭が中心なワケなので、サーフィン出来る日も時間も普通に制限があります・・・。 そんな私が海で心からサーフィンを楽しむ為には自分に合ったボードの選択がとても重要になります。
その私に、毎回私の想いを私が想っていた以上のサーフボードとめぐり逢わせてくれる直人プロと松山店長、そしてそんな夢のようなボードを形にし、提供し続ける天才シェーパーRick Rock氏には、本当に感謝の言葉しか見つかりません・・・。 「いい波に乗り、より楽しむため」ということに、一・ユーザーである私のわがままを形にしてもらい続ける場所であるショップと、そこに集まる信頼できる人々との素晴らしい数々の出逢いに「サーフィンをやっていて本当に良かった!」と心から素直に感じることが出来たラッキーな人間であります。 これを読んでくれた一人でも多くの方に、私と同じような体験をしていただければこんなに嬉しいことはないでしょう。
サーファーはいい道具を手にした瞬間からあらゆる日常に影響が出ます。 なんせ私なんかに限っては、週末の「夜のお付き合い」や「呑み歩き」の回数が、「明日のサーフィン」の為に劇的に激減したワケですから・・・。 それでもお腹の余分なお肉だけは何故か、なかなか激減してくれませんが・・・・・。(涙)