- 40代
- 出身地:伊豆下田
- ホームポイント:入田浜
- サーフィン歴:30年
レトロツインフィンを長く乗りこなしていて感じた事は”カットバックがスムースに決まらない”という事でした。これはカットバックをする時にフェイスでレールを入れて片方のフィンが抜けた瞬間に大きくボードがブレてバランスを崩しスピードをロスしてしまう事が度々ありました。トライフィンの場合は片方のフィンが抜けたときにセンターフィンが波のフェイスをつかまえているので大きなブレは起きません。カットバックが得意な自分としてはレトロツインに少し違和感がありました。しかしレトロツインのスピード感、波のフェイスを大きく滑るグライド感はとても爽快で気持ち良かったので、その楽しみを捨てる事は出来ませんでした。
『何かいい解決策はないか?』と考えていた頃、時を同じくしてクゥワッドフィン(4FIN)が注目されるようになりました。『これだ!!クワッドならフィンが抜ける事なくスムースなターンが出来る!!』自分でシェープするために構想を立てる事にしました。ボードのコンセプトは『レトロツインのスピード感、グライド感を持ち合わせつつ、ラジカルにボードが動く事』。一つずつ構想を立てていく、、、フィンは4つ付いているので力のある波でも波のフェイスを4つのフィンがしっかりとつかまえるので抜ける事はまず無いだろう、、、。次に『ボードのボリュームを落とす事で動きが軽くなりマニューバーがしやすくなるのでは?』と考えた。幅は幅広のままでボードの厚さだけを薄くする、、、幅広であれば安定したグライド感を感じられるはずだ。ボードの長さも短くして足の力が敏感に伝わるようにしよう、、、ボードの構想は完了!!!これですべての条件がクリアできると確信した!!
ボードサイズは5’7”(170cm)×幅20 1/2(52cm)×厚さ2 7/32(5.6cm)に設定してシェープが完成。せっかくならいい波でテストしたいと考えカリフォルニアへ持っていく事にしました。2009年2月の末にカリフォルニアへ出発!!ラッキーなことに到着した次の日に『リンコン』で胸~肩サイズの波に当たりレトロクワッドのテストを開始しました!!100m以上もロングライド出来る『リンコン』の波は考えながら波に乗れるのでボードテストをするには最適な波と言えます。ボードを薄くしたので”テイクオフが遅くなるのでは?”と心配しましたが、ワイドな幅が十分に浮力を確保してくれて難なくクリア!!そしてティント、バフで仕上げた為に程よいボードの重量感がドライブとグライド感を与えてくれました。十分なスピードが出てからのトップアクションとカットバックはレールの切れが良く、テールが抜けずにスムースに決まります!!!テストの結果、十分な満足感を得る事が出来ました。しばらくの間、このレトロクワッドを手放せません!!そして次なる構想は『さらにボードの長さを短くしたい』と考えています。
『レトロツインフィンはまったりとリラックスしてスピード感とグライド感を味わう事が出来るボード』、『レトロクワッドはスピード感とマニューバーを描けるボード』としてそれぞれのスタイルに合ったボードを選択する事でフィッシュボードライフが充実する事と思います!![vsw id=”axtdwbeVO1M” source=”youtube” width=”425″ height=”344″ autoplay=”no”]レトロクワッドをテストしたカリフォルニアでの映像です!!