California カリフォルニア:エンシニータスは北サンディエゴにあり数多くのリーフブレイク、ビーチブレイクが点在するエリア。
ジョンウェグナーは2年前に南ロサンゼルスから自然豊かで波も豊富なエンシニータスへ引っ越した。
波の豊富なこの地で自分のシェープしたボードをテストすることでたくさんのインスピレーションを与えられると語っていた。
2013年のボードモデルと傾向について聞きました!
毎年わたしとジョンは必ずその年の新しいボードモデルを試すために一緒に海に入ってセッションをしています。
今年はミッドレングス「The Wegg ザ ウェッグ」をテストしました。
Jon Wegener:Naoto,ザ ウェッグの調子はどうだった?
Naoto:ボードの滑り出しは速くテイクオフも楽で今日は沖からたくさん波をキャッチすることができた!
ボードの長さは6’10’’(208cm)もあるのにボードは自在に動いたことが印象的!
Jon :ここカリフォルニアでは40代〜50代の元ショートボーダーがミッドレングスのボードを楽しんでいる。
パドルやテイクオフは楽で体に優しい!ボードも動くから十分楽しめるボードだね!
日本のサーファーもミッドレングスに乗っている?
Naoto:日本のショートボーダーは歳を取ってもショートボードに対しての執着心があってなかなか他のタイプのボードに乗ろうとしない。
体力が落ちても黙々とショートボードに乗り続ける人が多いと思う。
つらそうにパドルする姿を見かけるとこっちもつらくなるよ。
Jon:とても残念だね、こんなにラクで楽しいボードがあるのに。
Naoto:日本の30代〜50代のショートボーダーにぜひこの「The Weggザ ウェッグ」を紹介したと思って今回ジョンにオーダーしたんだ!以前からザ ウェッグはアウトラインがキレイなボードだなと思っていたからね!
Jon:ミニシモンズダイアモンドはどうだった?
Naoto:昨年のミニシモンズに比べて格段にターンがスムースだと感じたよ!
Jon:ダイアモンドテールは幅の広いボードに適したデザインだ。
テール幅が広いとテールを蹴れないからレールを使ってターンしていく。
ダイアモンドテールはレールの切り替えがよくミニシモンズとのマッチングは最高だと考えている。
Jon:パフォーマンス向きには断然クゥワッドフィン(4フィン)をお勧めする。
日本の30代〜40代のショートボーダーにもこのミニシモンズダイアモンドに乗ってもらいたい!
マニューバー性能にも優れているから違和感なく乗れると思う。
Naoto:ボードの素材については新しい傾向はある?
Jon:ストリンガーレスフォーム(ストリンガーの無いフォーム)のボードが増えているね。
素材はEPSフォームそしてエポキシレジンで巻く。
エポキシレジンは復元力と柔軟性に優れているからストリンガーが無くてもボードはほとんどと言っていいほど折れない。
利点を上げるとストリンガーがない分、ボードの重さが凄く軽くなった!
EPS、エポキシ、ストリンガーレスの組み合わせによってボードは超軽量になり自由自在に動くようになった!
Naoto:これはとても革新的なボードマテリアルだね!
エコロジーなマテリアルは何かある?
Jon:環境を守るというの観点から考えられた「THE SURFCRAFT COOPERATIVE 」はサイラスサットンと私が手掛けている。
コンセプトはリサイクルフォームとウッドを使ってボードを作り環境に配慮したボードを作ろうと活動をしている。
この活動が認められて「パタゴニア カーディフ」でボードをショップに並べられるようになったんだ!
この他にもリサイクルEPSフォームで作った「BIO MINI SIMMONS」もショップに並べられている。
Jon:少しずつ環境に良いことをひとりひとりが実践していくことが重要だと考えている。
そしてその結果が形として表れていくと思う。
今、WASTE TO WAVES というEPSフォームをサーフショップで回収する活動がカリフォルニアで広まっている。
集められたEPSフォームはリサイクルされてまたボードへ生まれ変わる!
これは本当に素晴らしいことだ!
リサイクルされたEPSフォームはこれから見直されていくと思う!
Naoto:ジョンは率先してウッドボード、リサイクルフォームなどを使用してボード作りに励んできた。
エコロジーを考えた行動を少しずつ起こしていくことの重要性を彼から教えられた。
ファッションや流行ではなくジョンは自らの生活でエコロジーを実践している。
ヤギを飼い、軍鶏シャモを飼いともに暮らしシンプルな生活を過ごしている!