『 R-TYPEコンポジット2 』『 EPSカーボンレール 』2008 NEW MODEL
Shaped by Rick Rock
同じくEPSフォームのノーストリンガーをベースにしてパラボリックストリンガーとなるカーボンをレールに巻いた『EPSカーボンレール』モデル。
どちらもRICK ROCKが発案したオリジナルのモデルです!RICKと直人プロのボードミーティングの様子をお伝えします。
*パラボリックストリンガーとは?
2007年アメリカではレールにストリンガーを入れる[Parabolic stringer]が多くのサーフボードメーカーからリリースされた。 今までのセンターにストリンガーを入れるという常識を覆す《レールの両サイドにストリンガーを入れる》という新しい発想のサーフボード。エポキシ樹脂でコーティングされ軽量で強度がありセンターにストリンガーがないのでスムースなきれいなターンを可能とするとして昨年度から世界中で大ブレイクしているボードスタイル。
N(NAOTO)今年の新しいモデル、パラボリックストリンガー『R-TYPE』のボードも手が込んでるね!
R(RICK ROCK)今年の『R-TYPEコンポジット2』は飛行時の翼に用いる素材P,V,Cシートをデッキ、ボトム、レールに使用する事で、軽量で強度のあるボードが出来上がったんだ!!
N 飛行時の翼の素材を用いるなんてハイテクノロジーだね!!昨年一年間使用した『R-TYPE1』のボードのワックスを落としたら、デッキのへこみが一円玉大のへこみが3つあっただけだったよ!P,V,Cシートの強度にみんな驚いていたよ!
R 飛行機の翼に用いると言う事は超軽量で強度がありしなやかなフレックスがある事は説明するまでもないね。軽量で強度があれば最強の素材と言える!!今年はさらにバルサの代わりにP,V,Cシートをレールに入れる事でよりフレキシブルで柔らかいしなやかなターンが可能になった。
N レールがグリーンなのはなぜ?
R グリーンのP,V,Cシートは通常のP,V,Cシートに比べて5Lbs(パウンド)でDensity(密度)があるので強度がありよくしなるのでレール専用に使用しているんだよ。これならほとんどと言っていい程レールを壊す事がないだろう。
N これで昨年のR-TYPEに比べて強度を増した事になるね!ところでアウトラインも変わったように見えるけど。
R 今年のR-TYPEは日本の波用にテール幅を大きく取ったのが特徴だよ!これなら小さい波でもスピーディーに走るはずだ!
N このテール幅は好きだな!テールが狭いと小さい力のない波でテールが沈み込んで失速の原因になってしまう。このテール幅なら無理矢理ボードをしごく事なくテイクオフからスムースにスピードが付きそうだね!!
R レールデザインも変えたんだよ。触ってみてくれ!
N 本当だ!レールが少しテーパード(レールのボリュームが落ちている)になっているね!レールの波の食いつきが良さそう。
N 素材もボードデザインもすべてオリジナルというところが凄いね!!
R P,V,Cシートをレールに入れたパラボリックレールはまだ誰もテストしていないと思う。Patent Pending(特許申請)にでも出そうかな。(笑い)
N 今年注目を集めているカーボンレールにも着手したね!
R 昨年のWCTのサーファーの間でも使用している選手がたくさんいたね。カーボンレールが実証された証拠だね。ノーストリンガー(センターに木のストリンガーがないタイプ)でレールをカーボンで巻いているから、センター部はフレキシブルでレール部はカーボン素材特有の『弓を放つようなしなりが、しなやかで伸びのあるターン』を可能にしてくれるんだ。ゴルフクラブや釣り竿に使用している事からこの素材の持つしなやかな『しなり』が理解出来ると思う。デッキとボトムにはP,V,Cシートを貼ってないので強度は若干落ちるけどコアとなるEPSフォームにはビーズの密度の高い『MARKO』か『US BLANKS EPS』の一流ブランドを使用するから問題ないと思う。
N カーボンレールがきれいに入っているね。
R 良い所に気付いてくれたね!他のメーカーのカーボンは太く真っすぐに入っているけど、自分のカーボンレールはノーズは細くセンターは太めにそしてテールも細く強弱をちゃんと付けているんだ!すべて太く入れるとボードのメリハリが無くなるだろう。細いノーズには細く入れて、薄いテールには細く入れないと理にかなわないだろ。
N さすが職人!!理にかなった事を言うね!!カーボンレールの持つ本質がよく分かって来たよ。
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