ハンドシェイプとコンピューターシェイプの違い!

シェイパーとして知名度の高いRick Rockの独占インタビュー。
神の手とはRickの手の事を意味していたんだ!と初めて知りました。

Rick,サーフボードを始めて削ったのはいつ?(Tetz)

4歳か5歳の頃に、お兄ちゃんが板を削るのを見ていたんだ。当時、兄貴は16歳で、折れたロングボードのフォームを使いショートボードを削ったりしていた。その頃、兄の真似して落ちていた小さなフォームの切れ端からミニサーフボードを作って遊んでいたんだ。その板を水に浮かべて遊んでいた頃を思い出すね。サーフィンを初めて挑戦したのは8歳の時。

サーフィンに挑戦する前から板を削って遊んでいたとは夢があり
ますね。
本格的にはいつからシェイパーをしているのですか?(Tetz)

14歳の時に本格的にサーフボードを削り始めた、もう26年も前だね。(Rick)

え!僕がちょうど生まれた年からシェイプしているんですね!?サーフボードのシェイパーになろうと決めた理由は?(Tetz)

まだ小さかった頃、サンディエゴのオーシャンビーチに兄貴が住んでいて、そこに小さなサーフショップがあった、その裏にはシェイピング工場があって、私はその裏のシェイピングルームには行かせてもらえなかった。(板をオーダーした人だけが許可されていた)ある日、シェイパーが真っ白になってサーフボードを奥のホコリだらけの部屋から持ってくる所を見て、”カッコイイ”、俺はあれがやりたいって決めたんだ。(Rick)

ハンドシェイプとマシンシェイプの違いって何?ハンドシェイプには何か利点があるの?(Tetz)

ハンドシェイプの利点は、新しいアイディアが頭を駆け抜けたとき、訓練を重ねた手でそのアイディアをそのまま形に出来る事。加工されていないブランクフォームから頭にあるアイディアをストレートに形にする、これは最高の感覚。ミュージシャンが頭に描いたミュージックをギターなどでオリジナルな曲を弾く。これと近い感覚があるのだと私は思う。ハンドシェイプで削られる板は、エクストリームなオリジナルのデザインを作り上げ、新しいコンセプトを取り入れる事ができる、それは、Surf Skateを私がデザインしたときの様に。サーフボード製作の技術者として、私が今まで見たことのない形のサーフボードを作り上げる事から快楽を得る、開発する事が大好きなんだ。挑戦する事から始まり、思い道理の形にならない時もある、しかし、失敗を積み重ねて少しずつだが成功への道が開かれる。もしも挑戦しなければ絶対に方法は見つからない。最も大変な事は始める事。自分の描いたアイディアから板を作り上げた職人は、新しいスタイルの板を作り上げる大変さを知っている。多くの職人が諦めてしまうような時も解決方法を探し続ける事の大切さを知っている。その経験が無い技術者は、おそらく途中で辞めてしまう。常にいろいろな方法を考え挑戦する事が一番大切だ。私は誰よりも早くサーフボードの開発に携わってきたため、誰よりも先を歩いている。これらは私がサーフボードに関心があるという事を証明している。ハンドシェイプは新しいことに挑戦し、新しいアイディアを成長させる。コンピューターに任せてサーフボードを作る前に、人間の手によって、プロサーファーなどと意見を交換し形にする事がハンドシェイプの特徴。
本物のシェイパーは、コンピューターを使わずにハンドシェイプで板を削ることが出来る、それが出来ないという事はシェイパーとして恥ずかしい。Rockn‘Rollバンドのギタープレイヤーがギターは得意でないのと同じくらい。私は16000以上もの板をコンピューター無しで削ってきた。私の手はその経験が積み重ねられていて、その事実をとても誇りに思っている。今では、どんな板も私の手で削る自信がある。エアープレインウィング(飛行機の羽)でも、新しいデザインでも。カスタムボードのオーダーは、多くの場合コンピューターにはデータが無く手で形を作らなければいけない。RetroやOldschoolやTwinfinsやSinglefinは全てハンドシェイプで削る。(Rick)

コンピューターシェイプの利点は?(Tetz)

ハンドシェイプされた板と同じ板を機械の力で大量に削ることが出来る。コンスタントに同じレベルの板を削れる。でも、真のシェイパーは機械がなくても削れなくてはいけない。(Rick)(マシンシェイプの欠点もRickは熱心に話していたが、この話はまた今度。)

もっと早く独立すべきだったと思う?(Tetz)

私はまだ独立の準備ができていなかった。それは、誰かのブランドの下でシェイプをする事で達成のできる、何かの可能性を信じていたから。私はRD(Research Development)というポジションで、従来の型にははまらないスタイルのサーフボードを開発する担当にまでなった。しかし、その生活には足りない物があった。(Rick)

Rickの夢、そして独立について?(Tetz)

私の夢は、愛する事をやり続ける事。皆のゴールは同じだと思う。それは、自分が情熱を燃やす分野での成功。自分のやっている事が本当に大好きだったら成功する。私の場合は、スペシャルなサーフボード作り。私の目標は、スペシャルなサーフボード作りの達人として知られ、ハンドシェイプで作られたスペシャルボードが多くの人に愛された時。サーファーは自分のマジックボードを誇りに思い、一生その板でサーフィンしたいと願う。その板は絶対に捨てない。私の削った板がそのように思って頂けた時、私はスペシャルな板を誰かに届ける事ができたと喜ぶ。そして、持ち主はその板のシェイパーを大切に思う。このようになれば、私の努力が時間の無駄ではないと感謝する。
サーファーは特別な日にサーフボードを使う、そのスペシャルな日とは最も特別な、サーフィンをする日。それ以外の日は会社で仕事をしている。休日はサーファーにとって人生で一番重要な時間、そして私はその彼らの大切な時間の一部となる。そんな彼らのスペシャルな時とシェイパーには重要な関係がある。私はこれらの事を何十年も続けた。
しかし、サーファー達は私の存在を知らない。それは、私が会社の下で、ブランドに隠れシェイプをしてきたから。この事実は本当に淋しく思う、サーフボードを削りサーファーを手助けしてもサーファーは私を知らずに、感謝を私にではなく、私が働くブランドに目を向ける。もしも、ブランドに感謝をしたサーファーが再度オーダーしても私がその板を削る保証はなく、その感謝を裏切ってしまっている。その様な状況では、その板が機械によって削られたのか、それともサーフィンをしない人が削ったのか、誰が削ったのか、サーファーは知る事が出来ない。とても調子の良いマジックボードと出会ったら、きっとそのサーファーはこの板は誰が削ったのだろう?会ってみたいな?このシェイパーはどんな曲が好きなんだろう?何歳?レギュラースタンス??サーフィンするのかな?などと想像を膨らませると思う。
私の状況は私の未来に向けて進んではいなかった。私が仲間を助けるには、みんなからの助けも必要、それには、シェイパーとしての存在を世間に出す必要がある。今後も一生シェイプを続けるために、私自身にチャンスを与えたいと思う。(Rick)

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最近、話題になっている4フィンについて何か?(Tetz)

4フィンの板で、スプレイをより多く飛ばすにはどうすれば良いか研究している。スプレイはコンケーブとフィンとの関係が大きく、大きなサイドフィンを使うとそのフィンにスプレイはブロックされる。ストレートにアップしているフィンは、より多くのスプレイが飛ぶ、それはブロックされる面積が少ないから。4フィンはサイドに2本フィンがありスプレイをブロックする。波が良い日は4フィンよりも3フィンの方を私は推薦する。WCTなどのトップサーファー達が4フィンの板をあまり大会で使わないのは、スプレイの出が悪いことが一つの原因。波が小さい時やあまりコンディションが良くないときは4フィンで楽しめる。(Rick)

独立を境に新しいロゴを作るのですか?

実はもうサンプルが出来ている!今までずーと、私のサインはとてもクールだと言われていたんだ。そして、直人さんがカリフォルニアに来た時に、サインの事を言って頂き、サインをロゴに使おうと決心した。一番大きな理由はサインがブランドのロゴに使われていると、その板の影にはシェイパーがいて、それは人の手によって創られている板だと分かる。サーファーとシェイパーの繋がりが大事だと私は思う。(Rick)

今回の更新も楽しんで頂き有難う御座います。(Tetz)