NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック)
日本版 2015年 2月号
ハワイ 波と生きる
観光客でにぎわうビーチの先には、地元の人だけが知る海があった。サーフィンを通して、ハワイの伝統と誇り、人々の絆の強さが見えてくる。
文=ジョン・ランカスター/写真=ポール・ニックレン
ハワイのサーフィンの歴史、サーフボード、ライフスタイルを事細かに解説。
オアフ島マカハのレジェンドサーファー”バッファロー・ケアウラナ”をフューチャーしています。
「本文より」
王族も平民もサーフィンに興じた「古き良きハワイ」
最初のハワイ人は、紀元700年頃に双胴カヌーでマルキーズ諸島からやって来たとされている。約500年後に、タヒチからも船乗りたちが渡来した。
もともと彼らの間には素朴な波乗りの習慣はあったと思われる。だが、それが文化の重要な柱となったのはハワイ諸島に定住してからだ。サーフィンの神や神殿が生まれ、大会では多くの見物人が勝敗を当てる賭けに興じるようになった。王族たちが使うボードは、マメ科の木のウィリウィリやコア材で作った大きな「オロ」というボードで、平民はもっと短くて薄い「アライア」で波に乗った。
※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2015年2月号でどうぞ。