サーフボードのレールの厚みと形状はターン時に様々な影響を与えます。
ボードのデザインや幅、厚さ、コンケーブについては専門誌、ウェブサイト等で説明されているので、みなさんも詳しいと思いますがレールデザインについてはあまり詳しく記載されていません。
レールデザインはすべてのターンに大きな役割をします!
NARAI SURFBOARDSのシェイパー”Rick Rockリックロック”はレールとカーブにこだわり独自のレールデザインを完成させました!
レールデザインは「テーパード(レールが薄い)」「ボキシー(厚めのレール)」「セミボクシー(普通の厚さ)」などの種類があります。
Tapered Railテーパードレール
テーパードレール断面図
現在のショートボードのレールデザインはほとんどがセミボキシーレールが主流です!
これは近年のサーフテクニックは波の際どいセクションでのオフザリップ、エアリアルなどの激しい動きでレールが波に刺さり込み過ぎないようセミボキシーに仕上げています。
レールの際の厚みを残すことで波に刺さりにくく、もしレールが波に刺さり過ぎてもレールの浮力で跳ね返りリカバリーできるからです。
レールに厚みがあるので脚力がない人は、レールの厚みを少なく仕上げます。そうすることでレールの浮力が少なくなり脚力がなくても軽くターンができるのです。
そしてここからが本題です!
毎年リンコンでボードテストを行い新しいモデルの感触をつかむことを近年通例として行っています。
リンコンポイントは100m以上ロングライドのできるライトブレイク。
ターンの速さ、ボードの走り、カットバック、リップなどテクニックを良い波で試すことでそれぞれのモデルの特色をつかむことができるのです!!
2年前のカリフォルニアでの出来事。
リックロックからニューボードを受取り「リンコンポイント」へ向かいました。
波はムネ〜カタサイズのクリーンコンディション!
ニューボードを試すには絶好の波!
早速ニューボードでいい波をつかみフルレールのカットバックを試そうとすると。
あれれ〜レールが上手く波に入っていかない!
いつもなら決まるテクニックが決まらない?なぜだ〜
力の加減をしてカットバックは決まるようになったがいつものキレはない?
そのボードはレールの厚みがありボキシーレールでした。
「いつも決まる技が決まらない!」「どうしても納得がいかない!」と思い、ボードテストを終えてサンクレメンテのリックの工場へ戻り、ボードの感想と今回のカットバックの状況を話しました。
「ボードの浮力を変えずにレールのデザインを変えよう」ということになりました。
「アメリカ人は体が大きく、体重もあるのでレール形状はボキシー気味に仕上げている。」
「日本人向けにレール形状とレールの浮力を調整しよう!」
リックロックの解説によると
「レールからボードの中心へ向けて2インチの厚みを変えることでスムースなレールターンが可能になる!」
「体重のある人、軽い人。また脚力の強い人、弱い人によって厚みとレールカーブを変えてデザインしよう!」
それに伴いレールのカーブデザインも微妙に調整されています!
それから何本もテストボードを作りレールの厚みのデーターを蓄積して体重別にレールの厚みを日本のサーファー向けに管理しています!
レールから2インチの厚みを変えてからはすべてのターンはスムースで軽快です!
ライダーとカスタマーのみなさんからもたくさんの喜びの声と好評を得ています!
このレールデザインによって理想のカスタムボードにまた一歩近づきました!
「2 in for rail (レールから2インチの厚み)」
レール2インチのこだわりはNARAI SURFBOARDSシェイパーRick Rock によってレールの厚みとレールカーブのデーターの蓄積で生まれた日本のサーファー向けオリジナルレールデザインなのです!!
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