retro twin fin 体験レポート BY 鈴木直人プロ

  • 40代
  • 出身地 伊豆下田
  • ホームポイント 入田浜
  • ツインフィンボードサイズ 5’11”×20 1/2 ×2 1/2 (180.3cm × 52.1cm × 6.3cm)
    Shaped by Rick Rock

ツインフィンに乗った理由

4~5年前にハワイやカリフォルニアにサーフトリップした時に、地元のサーファーが真黄色の古い昔のボードをガレージから取り出してきて、サーフィンするのが流行っていました。 ライディングを見るとゆったりとした雰囲気でスピーディーに波乗りを楽しむ自由なスタイルを見て「これだ!!」と思いました。 サーフィンの歴史が始まってから、ボードはいかに速く、ラディカルに鋭角に動くボードを求めてデザインされてきました。 しかしそれとは全く逆の考えで『のんびりとマッタリと波に乗るのも良いではないか。』と考えるようになったのです。
すぐにNARAIのメインシェーパーである[RICKROCK]にオーダーを入れました。 彼のベースとしている、サンクレメンテはカリフォルニアでも由緒あるサーフボード工場と優秀シェーパーがひしめくエリアで、最新のサーフボードデザインを全世界に発信している所です。 サンクレメンテでは、その時すでにレトロツインのテストがライダー達によって行われていました。連絡を入れた時にはRICKも、レトロツインのデザイン構想がすでに出来上がっていて、 すんなりとレトロツインフィンを手に入れる事ができました。

ツインフィンの魅力

テイクオフがめちゃくちゃ速く、ボードの滑り出しが速いのでファーストターンがスムースに決まります。特に小さい波ではそのお威力を存分に発揮します。 小波の力ない厚い波でもスイスイボードが走ります。ショルダーが無くなって厚いセクションでもボードだけがどんどん横へ走って行くので、ボードに身を任せるだけでOK!! 小さい波に自身がついてテンションは上がりっ放しです!
ただ、誰よりもテイクオフが速いので、乗り過ぎには十分注意して下さい。ツインはガツガツと人と波取りで争うこと無く、 のんびりと余裕をもって波に乗る方がスタイルに合っていると思います。

ツインフィンは大人のボード

もちろん若い方でも、ツインはOKです!!ただし、まだボードを動かしたい、トライとツインを両方乗りたい方は、少し注意点があります。トライとツインは、テールの幅が極端に違う為、 ターンのタイミングが全く違います。波の小さい日が続き、ツインばかり乗っていると、ツインのターンに慣れて、トライフィンに乗り換えた時にトライでのターンがスムースに出来なくなります。 トライで調子を取り戻すのに、大変時間が掛かります。
友人である【ツインマスター高津佐プロ】はトライフィンをやめて大きい波から小さい波まで、すべてツインフィンに乗っています。 もちろん、ツインとトライを使い分けて乗ってる方も、いますが、、。それを維持する事は、とても難しいことです。お店のお客様でも『一生ツインフィン宣言』をされている方が多数います。 お勧めは、30代~40代の方で、ショートボードでのパドルがきつくなり、激しい動きはもう出来ないと考える方が乗られるのがベストです!!