ピークに人が居なくなり、危険な波と思いつつ、引き寄せられる様にピークへパドルしていった。何本かの波をスルーして様子をみる、、。『テイクオフが出来
れば、後はあのリップの中へ入れる、、。』『あのチューブをメイクしたら気持ちがいいだろうな、、。』とプラス思考へとなっていく、、。セットが来た!!
ポジションはバッチリだ!行くしかない!ショルダーには数名のサーファーがこちらを見ている。
切ってボードの上に立つ、、、。そそり立つ波の壁はオフショアの風に吹かれ綺麗にシェープされている、横へ走るとリップが頭上に飛び出した!突っ込むしか
無い!綺麗に巻いたチューブはボードのスピードを遥かに上回り、リップは次から次へと頭上に降って来る、、、。チューブの奥深くに自分とボードだけが取り残さ
れ、大きな水の壁とリップが襲いかかって来た、、もうダメだと思った瞬間、波に激しくもまれ、、、腰がリーフに当たり激しい激痛が走る、そして続いて頭も
リーフにヒット、、、。水面に上がりボードにしがみついて、頭に手をやり出血していないかを確認する、、、、。出血は免れた。でも腰は激痛が走りボードの
上に乗るのがやっとだった。沖へ出て落ち着きを取り戻し数分すると腰の痛みも和らいだ、、、。”ここの波は危険だ””本当に抜けられるチューブだったらもっとローカルサーファーが居るはずだ。”ケガをして改めて冷静になる、、、。ボードをチェックすると”フィンが1本無くなっていた”!!
あまりにも浅いリーフにフィンが引っかかって取れてしまったようだ、、、。大きなケガが無かっただけラッキーだったと思う。教訓『美しいものにはトゲがある、女性も波も、、、、、。』でもここのチューブは余りにも美しかった、、。つづく。