The biggest South swells in years

 

4月13日、カリフォルニアのサーファー達は大きなバレルに包まれアドレナリンを放出しまくっている時、俺は2人の尊い命が奪われたWedge(ウェッジ)でシャッターを切っていた。

波情報を知らせるウェブサイトでは大きな南うねりが届くと数日前から騒ぎ、サーファー達は夜も眠れなかった。その頃から既に頭サイズのうねりが届き始め、皆でファンサーフ。

当日は日の出と共に動き始め、ローカル達の連絡からWedgeがGoing Offしていると情報をゲット。その場所へ行ってみると、日本で言う祭りの様な雰囲気で人が集まっていた。セットの波がブレイクするまではフラット。。セットが入ると波情報に記されていた12フィートより大きいのではないかと感じるほどのサイズ。サーファーは誰もいない。いないと言うか、トッププロサーファーでないと厳しい状況。ボディーボーダーとボディーサーファーのみのセッションだが、とても盛り上がっていた。そこへ、突然、Huntington Beachのローカルサーファーがサーフボードを片手にビーチへ走ってきた。目からは気合が溢れ出て既にアドレナリンが放出され過ぎている様子。セット間を見極めてゲティングアウト。ゲティングアウト時の写真を載せてあるが波のサイズが本当に大きい。

WedgeはNewportビーチのバルボア半島の先端にある危険で有名なポイント。多くのサーファーが首の骨を折り下半身麻酔になる事が多いとよく聞く。しかし、サイズが上がればハワイのパイプラインの様にフォトグラファーが集まりシャッターを切る。ふと現れたサーファーは写真を残す事など気にしていなかっただろうが、彼は有名な波情報のウェブサイトでグリーンルームに吸い込まれ、出て来るシーンをこの日に残した。

そのサーファーは波を選び、一枚のみのテイクオフだったが、セットの大きな波を捕らえ観客を喜ばせた。波を乗り終えた後は、リーシュコードが切れ、溺れそうになりながら岸へ帰ってきた。

残念ながらそのサーファーがチューブインする時の写真はないが想像してほしい。

その日のwedgeでは、釣りに来ていたアジア人カップルがセットの大波にのまれ行方不明になってしまった。こんな日に防波堤で釣りをする事は絶対に止めよう。

次の更新はシェイパーで有名なRick Rockの取材です。

Tetz