エコフォーム Ice 9

エコフォームのIce 9について説明して頂けますか?(Tetz)

Ice 9は砂糖を原料にサーフボードのフォームを生産している会社の名前です。(Rick)

砂糖が原料で生産されたフォームを食べても大丈夫ですか?(Tetz)

食べることが出来る新素材のサーフボードブランクスです。(笑)(Rick)

味見してもいいですか?(Tetz)

実際は食べることは出来ませんが自然環境やシェイパーに優しい新素材です。未知な事もありますがIce 9について説明します。(Rick) Ice 9ブランクスは石油ではなく、オーガニックな砂糖から生産されています。オーガニックという言葉を耳にする最近ですが、大豆から作られるブランクスもイギリスからカリフォルニアへ輸入されています。しかし、大豆から作るフォームは大豆色の黄緑色で私達が想像する白色のフォームの色とは異なります。その点、砂糖ベースのIce 9ブランクスの色は砂糖の白色です。Ice 9が大豆ベースではなく砂糖ベースで生産する事を決めた理由は、シンプルに砂糖を使うことでケミカル無しで白色のフォームを生産できるからです。US Blanksなどの通常のフォームと比べると白さは劣りますが、それは白色にするケミカルが含まれていないからです。 Ice9の工場ではマスクをする必要がありません、それは、有毒な刺激臭が発生しないからです。フォームを膨らませる時にはケミカルが使われますが、全体材料の5%以下のみです。Clark formが閉鎖されたのは有毒なTDIガスが発生していた事がメインな理由です。TDIはガンの原因となります。その点、MDIはTDIとは異なり安全です。さらに、価格もほぼ同じで性能も変わりません。TDIを使う方法が今でも主流となっている理由は、この業界では長期にわたりTDIの生産方法が続けられていて、使いやすい材料だからです。安全だと分かっていてもMDIでブランクス作りをスタートするには、一からのリサーチが必要で、誰も好みません。(TDIとMDIの細かな説明はしませんが、TDIは有毒でMDIは安全だという事です。) Ice 9のフォームはMDIのテクノロジーで生産されていて、有毒なTDIガスの発生を防ぎます。MDIは環境にとても良く、ガンの原因になりません。シンプルに良い物です。しかし、先ほども話しましたが、MDIでブランクスを生産するにはリサーチが必要で、Ice 9は現在の品質へ向上するまで数年間にわたり多くの苦労や問題がありました。途中は失敗も多く、MDIの経験がある会社の製法を購入し、経験をつむ事でブランクスの品質を向上させてきました。 ブランクスを作る時はブランクスのトップとボトムにリリースペーパーを使う必要があります。しかし、Ice 9ではその紙が必要ありません。数千本のブランクスを生産すると考えると、莫大な量の紙が必要でしたがIce 9の生産方法では必要ありません。この点でも自然環境に優しい新素材と言う事が出来ます。 ストリンガーに使われる木は管理されたシナノキを使い、森林や危険にさらされている生息地の木を守るように取り組んでいます。

完成したサーフボードの性能はどうですか?(Tetz)

先日Ice 9フォームで初めて板を削り、友達が試し乗りをしています。今の所は、調子がとても良いという報告を受けています。自然の中でスポーツをするサーファーは自然を守っていく事が重要です。今後もIce 9など、自然に優しいエコフォームが進んで開発されて行く事を願っています。(Rick Rock) 最後ですが、実際に従来のフォームとIce 9のフォームのテールをのこぎりで切り、臭いをチェックしました。従来のフォームは体に悪そうなケミカルなガスの匂いでした。